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仕事などでトラブルに遭遇し、冷や汗をかいたり、心拍数が急激に高まったり、手足が震えだした経験のある方。


 実はパニック障害で起きる発作の一部にも該当するのです。

 パニック障害とは突然、動悸や息切れ、強烈な不安を伴うパニック発作が生じ、それを繰り返すうちに発作の再発に対する恐れ(予期不安)を感じるようになり、この状態が長期化してしまうとうつ病、うつ状態になってしまうというものです。
 原因ははっきりとしたものが解っていませんが、脳内にある神経機能の異常との関りがあることが解っています。

良い女

 現在は 100人に1人がパニック障害を抱えていると言われるほど、パニック障害に悩んでいる方が増えてきています。


 そう、パニック障害は、誰にでも起こりうる病気でもあるのです。
 パニック障害の発作は電車の中、会議の最中、車の運転中など緊張していたり、体調が不安定なときほど起こりやすく、雑踏や公共機関など緊張感を覚える場所を避ける(回避行動)をとるようになってしまい、日常生活にも支障が出るようになってきます。

そして海外で活躍する女優や歌手達も例外ではありませんでした。
今回はパニック障害にまつわる海外の女性スターのお話をお伝えします。


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エマ・ストーン

 2010年公開の映画『小悪魔はなぜモテる!?』で映画初出演を果たした女優のエマ・ストーンさん。
ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』では 2017年アカデミー主演女優賞を獲得し、 2017年で最も輝くハリウッド女優ですが、幼少期はかなり大変な思いをしていました。

あがり症で心配性だった

実は人前で緊張しやすく、かなりの心配性だったエマ・ストーンさん。

失敗したらどうしようと思いやすかったり、責任感が強く真面目な方であることが感じられます。
 エマ・ストーンさんが初めてパニック発作を経験したのは7歳とまだ幼いときでした。

 外出するのも恐がるようになってしまったエマ・ストーンさんですが、セラピーを経て11歳の頃に演技と関わりはじめました。
 現在も不安を感じることはあっても、パニック発作は起きなくなり「演技が私の大きな助けになった」とコメントしています。

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不安を抑える為にエマ・ストーンさんは、ある習慣を続けるようになりました。

メディテーション

 メディテーションとは、ヨガのように気を高めるものではなく、精神を落ち着けるための瞑想です。
 自然の風や波の音を感じながら頭の中をからっぽにすることで、ネガティブに考え始める思考を鎮める効果があります。
 エマ・ストーンさんも1日数回おこなって「頭の中を駆け巡る悪い考え方と、本当の自分は違う!」とマイナス思考を抑えるようにしているそうです。

 考えすぎてしまうからこそ、頭の中をリセットすることでネガティブな自分と向き合えるのですね。

アデル

 アデル(Adele)さんは高校卒業と同時にデビューした、イギリスで最も売れているシンガーです。
 
2013年には母国イギリスにて、チャールズ皇太子から「英国音楽業界へ貢献した」として大英帝国勲章を贈られ、2016年にはを受賞するなど、現在も音楽業界の最前線に立っています。

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イギリスが誇る歌姫ですが「観客が怖い」と過去に告白し、パニック障害による不安からとんでもない行動をとったこともありました。

恐怖のあまり会場から脱走!?

 アムステルダムでのコンサート直前、襲い掛かる緊張からパニック発作が起きてしまいました。

湧き上がる恐怖心からアデルさんは、なんと非常口から逃走!

 ほかのコンサート会場でも、飛び出そうとしてスタッフに止められることも…。

アデルさんご本人も「コンサートはある意味、苦行」であり、ツアー中にパニック障害に襲われることもしばしばあるとコメントしていました。

 2017年6月には「ツアーの独特な雰囲気が、私には合わない」とファンへ手紙を綴り、今後のツアー開催についても沈黙している状況。残る3公演の開催も無事に開催されることを祈るばかりです。

スカーレット・ヨハンソン

 2010年公開の『アイアンマン2』でセクシーな女スパイ、ブラック・ウィドウで悪役を熱演したスカーレット・ヨハンソンさん。
 奇しくも2016年4月に公開された『シビル・ウォー』でもブラック・ウィドウという役名で出演しています。
 

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華やかな色気を放つスカーレット・ヨハンソンさんも、パニック発作で悩まされています。

ゴージャスな雰囲気に隠れる不安

 2015年にもアカデミー賞の授賞式典に遅れて到着した際に「ここ(会場)に来るだけでパニック発作を起こしちゃった」と明るくコメントしていましたが、パニック発作は映画の撮影前にも起きてしまうこともあり、本来は不安や緊張に過敏であることが窺えます。

 パニック発作には強烈な不安感や恐怖、息苦しさや体の震えなど心身共に深刻な症状が出やすくなります。
 「いっそ死んでしまうかもしれない…」 気が狂いそうなほどの恐れや不安を、スカーレット・ヨハンソンは映画撮影を通して「パニック発作を乗り越えようと試みている」と公言しました。

 自分の不安と向き合う為に、敢えて過酷な環境に挑む姿勢が今なおスカーレット・ヨハンソンという女優を輝かせているのでしょう。


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上記以外の芸能人一覧

 パニック障害に向き合う、向き合っていた海外スターはまだまだいらっしゃいます。

     

  • オプラ・ウィンフリーさん
  •  

  • ケイト・モスさん
  •  

  • キム・ベイシンガーさん
  •  

  • マイリー・サイラスさん
  •  

  • ジェニファー・ローレンスさん
  •  

  • コートニー・カーダシアンさん
  •  

  • ロザンヌ・バールさん
  •  

  • キャサリン・ゼタ・ジョーンズさん
  •  

  • ブルック・シールズさん
  •  

  • エマ・トムソンさん
  •  

  • ポーラ・ディーンさん
  •  

  • アンジェリーナ・ジョリーさん

今回のまとめ

明るく振舞う海外の女性スター達も、きっかけは出産後や家族の死など、誰もが経験する不安や悲しい出来事から発症してしまった人が多いです。

女優のエマ・トムソンさんはパニック障害で最も苦しんだ時期に「症状の軽減に役立ったのが演技だった」と語っており、演技をすることで抑える助けになっていると気づくと、演技中は全く違う誰かになることで、克服することに成功しています。

別人になることで、自分の中の不安を解消する方法はスカーレット・ヨハンソンさんも試しているところですね。

他にも投薬治療やセラピーを通して、自分の中に湧く不安と向き合い続けている人、自力で不安と上手く付き合う方法を見つけた人も多くいらっしゃいました。

誰もが不安を抱えているこのご時世、不安で押し潰されそうだと思ったらすぐに病院へ相談しましょう。