現在 70万人近くいると言われている引きこもり。
「様々な要因の結果として職場や学校へ行かず、6ヶ月にわたって家庭内に留まり続けている状態を差す現象概念」だと厚生労働省は定めています。
交友関係、社会環境、就職難、自己肯定感の低さなど、さまざまな苦悩から家族以外との交流に消極的になってしまう…。
現在は40代の大人のひきこもりも社会問題となっていますが、具体的な解決策は提示されていません。
それぞれがもつ悩みが千差万別であることも起因しているため、安易に『外へ出ろ!』と強行しても全く解決策にはならないだけでなく、本人の悩みを深めてしまい逆効果です。
芸能人の皆さんもそうした引きこもりから脱したい気持ちで、自らの殻を破って活躍されています。
今回は引きこもりを経験した女性芸能人の、引きこもりから抜け出すまでのエピソードをお送りします。
引きこもりの働く場所が芸能界なんだよ
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指原莉乃
2016年度AKB総選挙で堂々の1位を獲得した指原莉乃さんですが、オーディション受験前は自宅引きこもりが続いていました。
- 中学時代の人格的差別
- 思春期に受けた人格的差別が原因で、不登校になっていた指原莉乃さん。
心の支えとなったのが当時のアイドル達でした。いつか自分もアイドルになりたい
そう考えるようになった指原莉乃さんはAKBオーディションが東京で開催することを知ります。地元・大分の高校に進学すれば同じ中学だった生徒と再会するかもしれない…。
AKBのオーディションに受かって、東京の高校に進学しようと決死の想いでオーディション参加を決意。合格してからこれまでの活躍は、ここで語るまでもないでしょう。
一歩踏み出そうと決意した瞬間から、指原莉乃さんの人生は大きな転機を迎えたのです。
吉木りさ
タレントの吉木りささんは自身が中学生の頃、不登校状態だったことを2010年のブログで語っています。
『教室』という小さな社会を避けようとするのも、一種の引きこもりと言えるでしょう。
- 対人恐怖症で引きこもりかけた
- 「根本的に人見知り、自分の気持ちとかなかなか言えず内気だった」と語る吉木りささん。
自身の性分が祟って、中学生時代は陰口を叩かれるようになり、3年生の頃にはいつも一人で行動していたそうです。こんな苦い記憶、クラスの何処かで見たり、自分が経験したことってありますよね。
保健室やカウンセラー室へ通うようになっても「誰かが自分を嘲笑ってる」「悪口を言われているかも…」とていました。
「こんな面倒くさい自分に両親は辛抱強く付き合ってくれた」と吉木りささんは感謝を綴っています。
高校に入学してからも一人で居る時間が多い中、吉木りささんを心配することで高校生活は楽しいものに変わり、引きこもり寸前だった吉木りささんは救われることになりました。
ブログは最後に「とりあえず外に出て、誰かに気持ちをぶちまけるのが一番だと思います」と、吉木りささんも辛くなった時は誰かに相談するよう心掛けているそうです。
吉木りささんの『信頼できる友人と巡り合えた』ことは、非常に幸運なケースでしょう。
岩谷麻優
近年人気が上昇し始めている女子プロレス団体『スターダム』の岩谷麻優選手も極度のひきこもり経験者。
1年に3度しか家を出られなかった、そんな山口県出身の少女が上京するに至った経緯は!?
- 決定打は写真映えだった!?
- スターダムのゼネラルマネジャーは、No.1アイドルレスラーとして活躍した風香さんが務めています。
岩谷麻優選手は風香さんのコラムを読んだことがきっかけで、スターダムが練習生を募集中だとを知りました。風香さん自身も「当時は何度もメールをくれた」とコメントしており、ある日「貯金は6000円しかないのですが、山口から東京にいけますか?」という応募のメールに、風香さんも目を疑ってしまったそうです。
半信半疑で代表に写真を見せたところ「この子は化けるから(交通費を出してもいい)」となんと承諾を得ることに成功!
- 少女の熱意に推され
- 母子家庭だったこともあり「親が絶対ダメって許してくれない」と母親の反対が続いたことをメールし続けていた岩谷麻優選手。
『親のせいにして来る気がないのか、この子の言葉を信じてよいのか…』
風香さんが悩み始めた頃に、また1通のメールが届きました。『私、家出します!!』
さすがに家出はいけないと制止する風香さんですが、彼女は本気だと確信し、直接説得することを決意して山口へ。
一人娘を送りだしたくない気持ちもあって難航しましたが、なんとか許しを得て上京しました。
練習生になりたての頃は過酷なトレーニングに倒れたり、過呼吸になることもありましたが、現在はスターダムを支える一員として立派に活躍されています!
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上記以外の芸能人
- 愛川ゆず季さん
- のんさん
- 中川翔子さん
- 前田敦子さん
- 平山あやさん
- 手嶌葵さん
- 山本美月さん
- 安藤美姫さん
まとめ
女性芸能人だけでも、これだけ多くの方が引きこもりを経験したことがあります。
『女性のひきこもりなんて大していない』と思われがちですが、目に見えないからこそ、実態が把握できないのです。
平山あやさんはフリースクールに通うことで、不登校中も学業を継続させていました。
学校以外にも居場所がある事を子供たちは知りません。
大人が意図的に隠す事で行き場所を失い自室でしか、生き甲斐を見いだせなくなってしまう場合も…。
大人の引きこもりにも、大人の隠蔽によって行き場をなくすケースがある事は否定できません。
『引きこもり=悪』という風潮は非常に根強く、考える時間を良しとしないスタンスが、多様化する時流に対して時代遅れとも言えます。
大人だけでなく、子供にも多くの可能性や個性が発揮される時代だからこそ
『自分自身と見つめ合う時間』『自分の個性を認めてくれる存在』が重要になってくるでしょう。
頭ごなしに否定したり、差別することで、開花するはずだった才能を根絶やしにする恐れもあります。
引きこもりという状態に最も苦しんでいるのは本人であること。
抜け出したいという思いがある人はいつか自分で行動を起こす、それまで信じて支え続けていることが一番のサポートになるでしょう。
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