今回は抗鬱薬と抗不安薬などの薬物治療ではパニック障害を治すことができない理由についてお話していきたいと思います!

私は22歳のときにパニック障害を発症させてしまい、克服するまでに3年間の年月を費やしたのです。

重度だったために外に出歩くことすらできずに休職もした私なのですが、なぜ3年間も完治させるのに掛かってしまったのかというと、

私が最初にやった治療法はまさに薬物治療だったからだと思っています。


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表面的に抑えようとしてしまうのが問題

薬
薬物治療の一番の問題点はずばり
表面的にすべてを抑え込んでしまうようにするからです。

例えば予期不安や広場恐怖に悩まされているとします。

その不安を一時的に押さえ込もうとするのが薬物治療の本質ですよね。

でもなぜ不安になってしまうのか?その狂ってしまったメカニズムを矯正することは薬物治療法では全くもってできません。

パニック障害の症状はいわば、氷山の一角のようなものでその下に潜む巨大な氷山を明らかにする事が無ければ治ることはないでしょう。

氷の山

いままさに感じている不安を取り除くことは大切です。

しかしそればっかりに意識が集中してしまうので、再び不安が襲って来るのではないでしょうか?

いかにその根本的な部分を矯正し、不安を感じなくするのか?不安を感じるサイクルを食い止めるのかが大切ですよね。

その一時の不安を取り除くことしか注目していないので、パニック障害がいつまで経っても治らないのです。

実際に私は約3年間苦しめられましたが、私以上にこの病気に悩まされている方は多いのではないでしょうか?

薬を飲む事自体が目的と成る

不安を感じなくするために薬を飲んでいると段々と不安感を感じ無くするのではなくて薬を飲む事自体が目的となっていってしまう方がいます。

実際に私がそうでした。

私はssriのパキシルを飲んでいたのですが、これを常用していて、ある日薬を飲む事を忘れてしまったときに離脱症状に襲われてしまったのです。

薬を飲む続けていると最初のときと比べて薬の効果を実感出来なくなりますが、それでも薬を飲み続けないと副作用に襲われるために飲み続けないといけなくなってしまいます。

もうここまでくると意味がわからないですよね。

だって薬は本来、パニック障害を克服するためのいわば手段であって目的ではないはずです。

でも長期的に薬を常用していると飲まないと副作用に悩まされるようになり、薬の副作用を抑えるために薬を飲むのです。

パニック障害を治すための手段が目的と化してしまうことでよりパニック障害は長期化し、悪化していくのです。

症状を押さえ込むことだけに特化しているので、パニック障害はドンドン進行していってしまいます。

もともとはパニック障害を引き起こしてしまうだけの環境・体質があなたになったから発症したんですよね。

そういったところを見ない振りしていると進行していってしまうのは在る意味で当然で仕方がないことではないでしょうか?

私だってそうです。ずっと薬を飲むこと以外の解決策が全く解らなかったのでずっと医者の言いなりで過ごしていました。

でもそれじゃ駄目だってようやくわかったんですよね。

ssri自体には強い依存性があるので簡単には辞めることができません。これも日本の医療の闇だと私は思います。

だってssriは脳内の神経物質セロトニンが吸収されるのを防ぐ作用だと言われていますが、元々脳内の神経物質を測ることなんてできません。

生きている人間の脳内を見ることはできないので、本当にセロトニンが不足をしているのか?を調べることはできないんですよね。

少なくとも私はssriを処方された時に脳内を調べてもらった記憶はないです。あなたはありますか?

それなのに依存性が高くて一度服用したらなかなか辞めることができない薬を処方するなんてちょっと可笑しいですよね。

私は別に薬物治療を完全に否定はしているわけではないですよ。

でももっと患者さんや本当に悩んでいる方に対してももっと愛情をもって接して欲しいのです。もっと生活のこととか気にして欲しいのです。

ただでさえ生きているのに精一杯なのに、あなたの努力が足りないとか、あなたは自分に甘いとか言って欲しくないんです。

確かに病院にいったらなにかしらの薬の処方しなくては売り上げになりませんよね。

でも薬が必要ではない人だっているのではないでしょうか?

みんながみんな薬って必要なんですか?

より完治させる、そして普通の日常を取り戻す方法があるのではないですか?やたらめったに薬を出して

「とりあえず経過をみてみましょう」なんて言ってないですか?

私はパニック障害にも苦しみましたが同時にssriにも苦しめられたのでちょっと怒ったような感じに成ってしまいましたが、お許しください。

期間を明確に定めることができないので長期化してしまう

薬物治療を受けたら具体的にいつまでにこれくらい良くなるのか?

を示すことは確かに難しいです。不安や苦しみや発作をすべて数値化することはできませんからね。

実は海外では薬物治療の目安の期間というのが決まっているんです。

その期間は大体1ヶ月。4週間なのです。

イギリスでは4週間連続では薬を出すことは法律で禁止されていますし、それ以上服用したら薬に対して免疫力がついてしまうので

効果を実感できなくなってしまいますからね。

これに比べると日本の医療制度はゆるゆるだということがわかります。

4週間以上連続で薬が処方されることなんてざらにありますからね。

とりあえず薬が切れたら病院に行く  という習慣が私にはありましたし周囲の方も同じでした。

連続して薬を飲み続けることで離脱症状が出やすくそして辞めにくくなってしまいます。

  • 目眩
  • 眠気
  • 欲の低下
  • 悪夢
  • 吐き気・嘔吐
  • 痙攣
  • 頭痛
  • 離脱症状

   

薬の副作用はこのようなものがあります。

強い副作用を感じることはないですか?

断薬をするにも自分ひとりではできませんので、希望の方は医師と相談するようにして、軽薬していくのがよいでしょう。

いきなり服用をやめたらやめたら体に負担がかかりますからね!

薬を飲めば大丈夫!なんて思っていないですか?

パニック障害の広場恐怖、予期不安を取り除く方法として頓服を飲むことも確かに効果的です。

頓服なら毎日飲むのではなくて不安感が強くなった時に飲めば良いですからね。

⇒パニック障害を軽くさせる「とある考え方」についてお話していきます

でも「薬を飲んだら大丈夫」

と思ってはいませんか?このような考えではより不安を大きくさせてしまいます。

薬を持参するだけで安心感を得ることは確かにあるのですが、これではより薬への依存の危険性を高めてしまうものなので十分に取り扱いには気をつけるようにしていきましょうね!


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なぜ離脱症状が起きてしまうのか

錠剤
薬を断つと言うのは簡単ですが、実際は難しいですよね。

禁薬、断薬することで離脱症状に苦しめられるようになってしまいますから。

私もこれに悩まされ続けた過去があるのですがそもそもなぜ離脱症状が起きてしまうのか?

あなたは知ってしますか?

簡単にお話すると薬には興奮を抑えるような効果がありますよね。

脳内ではGABAという神経物質が脳の興奮を抑えてくれるのですが、このGABAがなくなってしまったら「興奮だけ」が残ってしまうのです。

健康的な人であれば興奮したとしてもそれが自然と収まるようになっています。

しかし常用的に薬を飲み続けてしまうことで興奮を抑える機能が薬を飲むことでドンドン低下していってしまうのです。

ですから薬を飲まないと興奮を抑える機能が働かないために離脱症状が起きてしまうということですね。

薬物で機能を高めることはできず、いわば機能強化ではなくてあくまでも補助する効果しかありません。

常に補助がされているときに急に補助輪が無くなってしまったら体はびっくりしてしまいます。

補助輪がついている自転車に乗っているときに急に補助輪が外されたらずっこけてしまいますよね。メカニズムは全く同じなのです。

離脱症状には以下のようなものがあります。

  • 不安
  • 恐怖
  • 興奮
  • 不眠症状
  • 眠きが悪い
  • 震えや痙攣
  • 頭痛
  • 耳鳴り
  • 視覚障害
  • 聴覚障害
  • 皮膚感覚障害
  • 自殺願望
  • 自傷行為
  • 体全身が電気を受けたようなショックを受ける

 

このような症状があります。人によって異なるので一概には言えませんがこのような症状が出てしまうことがあるために

服用を辞めることができない方もたくさんいるんですよね。

抗不安薬だけではなくて抗うつ薬を1ヶ月以上服用している方も離脱症状が起きる危険性がありますのでぜひ覚えておいてくださいね

抗うつ薬ではパロキセチンとセルトラリンの2つが日本ではパニック障害に効くと認定されていますが、

これらの薬の長期服用は避けるようにしていきましょう!

⇒薬に頼ることなく私がパニック障害と向き合い、見事に打ち勝った話